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    こだわり

    メゾンドガトーについて

    メゾンドガトーは愛知県小牧市でバームクーヘンなどの焼き菓子、チーズケーキなどの生菓子を製造販売しています。名古屋コーチン発祥の地小牧より、純系名古屋コーチンの濃厚な卵を100%使用したスイーツをお届けします。

    名古屋コーチン卵とは

    明治維新によって職を失った元尾張藩士の海部壮平・正秀兄弟。借金がかさむ中、弟の正秀が「鶏を飼わっせ。一日の餌代は二厘か三厘で一個一銭になる卵を産みますぞ」と成鶏を東春日井郡池林村(現在の小牧市池之内)で飼い始めました。新品種の作出に没頭し、掛合わせを何年も続けた末に、地鶏と中国生まれの鶏バウコーチンの掛合わせが新品種となり、ついに名古屋コーチンが作出されました。

    採卵用に飼育される名古屋コーチンが一年に産む卵の数は約250個(産卵率約70%)です。名古屋コーチンの卵は美しい桜色をした卵殻が特徴で、白い斑点がついているものも見られます。卵はやや小ぶりですが、卵黄の色は濃く舌触りはなめらかで、味は濃厚でコクのあるおいしさがあります。

    名古屋コーチン卵を100%使用したスイーツ

    愛知県小牧市は、物流の拠点として発展していた名古屋近郊の街ですが、観光資源と呼べるものが小牧山城ぐらいしかありませんでした。そんなとき、地元の郷土史家が2000年に一冊の本を発表します。それが「名古屋コーチン作出物語」であり、2001年にフランス留学から帰国して入社したばかりの現社長小寺康之はこの本に出逢ったことから地元発信の素材として名古屋コーチンを活用できないかと、「名古屋コーチンプロジェクト」を立ち上げました。

    日本三大地鶏のひとつ、純系名古屋コーチンはその鶏肉としての肉質やうま味から全国的なブランド鶏として認知されていましたが、その卵の利用に目を付け、卵の風味を活かしたスイーツの開発に取り組みました。

    当時名古屋コーチンの卵の需要はほとんどなく、卵の流通そのものが微少であったことから、名古屋コーチンの卵の価格は通常の卵の価格と比較して5倍~6倍でした。その産出量も僅かで新規で取引がなかなかできずに、また仕入れ可能な卵の量も不安定で、かつ既存客優先のため繁忙期には入荷がないことが当たり前のように発生しました。

    卵の味をシンプルに、ダイレクトに味わっていただくために初めに選んだアイテムが、プリンとバウムクーヘンでした。どちらのスイーツも原材料における卵の比率が高く、卵の味そのものを感じていただける商品です。何度も何度も試作を行い、発売いたしました。

    バウムクーヘンはその後進化を続け、個食タイプや丸太タイプのバウムクーヘンに変化し、弊社の社訓でもある「驚きをもって喜ばれる」スイーツにするために、2021年秋以降、試作を重ね、レシピや設備の改良を繰り返しました。どうすれば箱を開けた瞬間に驚いてもらえるだろう、そして食べるときに喜んでもらえるだろう、と考え抜いた結果、焼きたてのバウムクーヘンをそのままのカタチでご自宅にお届けすることにしました。

    どのようにすれば焼きたてのやわらかいバウムクーヘンをそのままお届けできるのか。やわらかいバウムクーヘンをカットしたり、つぶしたりしないように、パッケージをゼロベースで見直して、ようやくやわらかいバウムクーヘンをつぶさずに箱に固定する方法を考え出しました。箱を開封したときにまず驚いていただける仕掛けができました。そして、食べていただくときに喜ばれるように、食べ方のご提案をさせていただくことになりました。

    弊社はそれまで輪切りの名古屋コーチンのバウムクーヘンを1年で1万個以上販売したことがありましたが、そのとき話題になった食べ方が、トースターで軽く焼いて食べるという食べ方でした。それまで電子レンジで温めて食べたところ焼きたてのフカフカな食感が再現できることは知っていましたが、このトーストする食べ方は瞬く間に拡がり、名古屋コーチン卵のバウムクーヘンはトーストすると最高にうまいということが話題になりました。

    「大きくて食べきれない」と不安になられる方にご提案することでぺろりと食べていただけることが実際にテスト出荷したときにわかったので、このバウムクーヘンの食べ方として採用いたしました。名古屋コーチン卵のコク、三重県産大内山バターの薫り、そして岐阜県産小麦粉の繊細さが、トーストすることで一気に華開きます。食感は外サクサク中ふわトロ、薫りがお口の中はもちろん部屋中に広がり、幸せな時間をお届けできる、そんなバウムクーヘンです。